アンサンブル・コノハ-こころ-の-はな-

「歌の交遊録」朝倉 立成さん
2018年3月31日放送


朝倉さんにこれまでの番組でご紹介いただいた俳句です。
(ご本人解説付き)
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しろやなぎ 歌声しなりて 心うつ

→年齢の高めの男声コーラスカステロを白(髪の色)柳に例えた。
→柳が風でしなる様子と人生経験が豊富な歌声がしなるように心に響く様を重ねた。
→柳のように声がしなって心に届く。
※柳は、成城学園の創設者:澤柳政太郎先生も暗示している。
  カステロの演奏会も澤柳記念講堂で行われた。

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オ・アルテ ももとせ響く 夢多き日

→カステロのテーマソング(ドイツの学生歌)が
→成城学園に100年(長きに)渡り響いている(成城学園は昨年100周年)。
→希望に満ちた学生時代とオアルテの中の歌詞“夢多き日”を重ねた。

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安寧に 燦々と降る 鶯の

→平穏な日々に
→明るい日の光のように降り注ぐ
→鶯の歌声のように美しいハーモニー
※よくみるとアン(案)サン(燦)ブル(降る)になっている
※音とか歌声とか言わずとも“鶯の”で感じてほしい

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如月に 街角で木の葉 の調べ

→2月の肌寒いこの季節に
→街角は山下達郎のOnThe Street Cornerの意味、木の葉はアンサンブルコノハ
→この2つのハーモニーが心地よく交わっている
※On The Street Cornerはメロディーズ結成の切欠となった山下達郎のア・カペラアルバム
※あえて句跨ぎにしてますがしっかり17音です。

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さまざまな 事思ひ出す 桜かな(芭蕉)

→3月31日最後のOn Airに向け桜の季節と番組を振り返るコノハの皆さまの気持ちを代弁。芭蕉の句の引用

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Sせたがやの Fふるさと思い Mみのる春

→世田谷はここで生まれた人だけでなく東京に出てきて学生生活を送った多くの人々の故郷。そこでの多くの経験を経て一人前になり(みのる春)巣立っていく感じを句にした
※よくみるとS(せたがや)FMになっている。

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ケヤキより サギソウ羽ばたく オナガかな

→欅の木からサギソウの枝に移り飛ぶオナガを歌いながら欅から鷺とオナガが飛んでいる風景をダブらせた。
※ケヤキは世田谷の樹、サギソウは世田谷の花、オナガは世田谷の鳥である。

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世田谷っ子 村の中間と 萌え桜

→世田谷の緑豊かな場所で子供たちが桜を感じて笑顔になる様子を歌った。八重桜ではなく萌桜。
※よくみると中村萌子さんの名前の文字が全て入っている。
※成城地域は、以前“砧村”“千歳村”といった村であった。

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ケンジツな アリサン 秀でる歌声

→毎日コツコツ努力する
→蟻のように頑張るコノハのメンバー
→いつのまにか秀でる歌声になった
※最終回のナビゲーターのケンさん、アリサさん、秀(シュウ)さんに敬意を表する句
※よくみるとちゃんと17音になっている(句跨ぎ)。

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優しい音 桜を紡ぐ こころの花

→音はあえてネと読んでほしい
→心を繋ぐの意味にしたい
→コころノハな→つまりコノハである
※優しいは83.4MHzの意味でもある。

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